六角文庫通信
2016-10-14T12:04:59+09:00
r_bunko
詩と、絵と、ジャズと……星と鳥と……漂泊文庫便り
Excite Blog
三日月散歩
http://rbunko.exblog.jp/22415318/
2014-07-29T23:47:07+09:00
2014-07-29T23:47:05+09:00
2014-07-29T23:47:05+09:00
r_bunko
自然
三日月散歩に出た。町を外れるとヒグラシの声が降った。池にはバンの番がいて、時折キャッと鳴く。オニバスは衰退したか、ヒシとマコモが繁茂。カワセミの姿はもう長く見ていない。
山際が霞んでいるので諦めた帰り道、思わぬ低きに糸月がいた。細い。月齢2.5。春のゴンドラ形に比べると縦に立っている。ちょうど電線の間に見えたので、音楽のヘ音記号のよう。耳を澄ませば、何か聞こえたかもしれない。
夕闇のネムノキ。葉は閉じて眠りにつきかかっている。花はシルエットでそれとわかる。見上げていると、ぽっと赤い星が灯った。牛飼い座のアルクトゥールスだった。
小学校校庭の病死した大榎。ばっさり伐られて、いまは太い枝を短く挙げるのみ。それも来月には根元から伐採されるという。近寄ると、両手を広げたような枝の中に星が入った。スピカ、火星、土星の三つの並び。これが最後の風景になるだろう。
夏場は歩かなくなるので、年々筋肉が衰え、あわせて肺機能も弱まっていく。
なんとか食い止めなければと思うけれど、今日も休み休みで、汗だくだく。
山歩きのつもりで、ゆっくりゆっくりでもいいからと歩く。
それでつい距離を、というよりも風景を欲張って、へとへとになっている。
決死の散歩というのもねえ、冴えないなあ。
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四つ葉のふうら杖
http://rbunko.exblog.jp/22302895/
2014-06-30T23:54:15+09:00
2014-06-30T23:54:14+09:00
2014-06-30T23:54:14+09:00
r_bunko
ふうら散歩
ふうらの杖の基本は、金沢・犀川の草花。
川べりに住んでいたから、散策で親しんだものばかり。
今頃だとヘラオオバコ、ペンペングサ、クローバー。
ねじ花なんかも手に持たせれば、風趣があった。
それらの花がここでは身近に無い。
あるのはクローバーで、これは四つ葉スポットを見つけた。
去年から鉢で育てていて、一年目は失敗。
二年目の今年は採集した株が良かったのか、次々に四つ葉を着ける。
それどころか五つ葉も何枚か着けてくる。
四つ葉はスポットで何十枚も採集、押し葉しているので、
楽しみは葉ではなく、花の後の杖である。
クローバー杖はふうらの定番、一番人気ではあったけれども、
まだ一人として四つ葉の杖を手にしたものはいなかった。
毎日白い花を楽しみ、枯れるのを心待ちにしているのに、
誰か葉だけでなく花も食べるものがいた。
そうして幾つかの落胆を経て、ついに待望の杖を収穫した。
四つ葉杖第一号は、花はおかげで小ぶりになった。
ラッキーなふうらは、一番近くにいて目についたひと。
幸運がやって来るといいね。
花は毎年季節に巡ってくるけれど、幸運はね。
「I want to be happy」でも聴かせてあげよう。
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GWW —ボブ・ディラン
http://rbunko.exblog.jp/22158192/
2014-05-24T23:50:00+09:00
2016-10-14T12:04:59+09:00
2014-05-25T03:54:21+09:00
r_bunko
音楽
iTunesにはボブ・ディランが一曲もない。自分でびっくり。全部アナログ。そのためにプレーヤーはいまだ現役。いまターンテーブルに乗っているのは、緑色の円盤。《Troubled Troubador》という地下室「ビッグ・ピンク」でのザ・バンドとの演奏。愛聴盤のBootleg。
ディランは1978年の初来日しか体験していないけれども、大阪で二日連続して聴いた。会場全体が一つのエネルギー銀河となっていて、終わったら体も心も120%充電されていた。内から沸々と声を上げたくてたまらなくなっていた。
そんな時に詩の朗読の誘いがあったから一も二も無く。だから最初の朗読は、体の中に浸透したディランの1978年のリズム(例えば《Oh, Sister》)に乗って。
実際はコルトレーンの《Ole》に乗って、
「野がぁ、唸る。
南無野やぁ、小目野のぉあたり、
風がぁ、ジャズがぁ起こり、
草がぁびるびるとぉ、鳴る」
とせり上がるように詠んでいたはず。
でもディランの影響というか、歌唱からも学んだものは多い。
そのうち、尺八やシンセサイダーと共演して、
いつしかビリー・ホリディの低唱を理想とするようになる。
ヴォーカルに限らず、インストルメンタルでも
どこかに<語り>をもっているパフォーマンスが好きである。
歌と語りの間を自在にスライドするような演奏。
歌とも語りともつかない、或いは歌でも語りでもあるような。
ディランもまさしくそんな一人。
好きな曲をざっと挙げてみると:
・One Too Mamy Mornings
・Tomorrow Is A Long Time
・Mr. Tambourine Man
・Ballad Of A Thin Man
・I'm Not There
・This Wheel's On Fire
・I Shall Be Released
・All Along The Watchtower
・One More Cup Of Coffee
・Blind Willie McTell
ベスト10というわけではないけれど、曲との出会いや縁のようなものがあって。
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田舎の細道 —ジプシー・スイング
http://rbunko.exblog.jp/22133245/
2014-05-18T12:57:00+09:00
2014-05-18T13:08:08+09:00
2014-05-18T12:57:16+09:00
r_bunko
ふうら散歩
ジャンゴ・ラインハルトの誕生日(5.16)は、芭蕉の奥の細道出立の日。
こまごま室内での用事もあるけれど、こんな日はじっとしておれない。
「片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず」、と散歩に出た。
連れは、奥の細道300周年の日に作った芭蕉像。
「取もの手につかず」双眼鏡を忘れ、シューズを履き間違え。
朝方は飛ぶように走っていた雲が、夕方には一つもない。
なんだ、「ヌアージュ」を聴きながら、雲も楽しみたいと思っていたのに。
雲は<へうはく>の友なんだがな。
翁がまず白川の関を目標としたように、宛は城山麓の芭蕉の木にした。
散歩のBGMはジャンゴと決めてiPhoneを探ると、まさかの一曲のみ。
(iTunesに収録曲が多すぎて、セレクトを後回しにしたままだった)
その一曲「マイナー・スイング」を取り敢えず繰り返して、
後はジプシーというプレイリストに入っている20曲で代行することに。
芭蕉は旅の達人、風の達人。
ロマの人々は旅の民族、空と風の民族。
われも、と言いたいところだけれど、魂はともかく、
さっそく道筋をうっかり。ゆるい登りで息も早々と上がり気味。
薔薇と金屑、エノキ、テイカカズラ、クローバー、オオデマリと
ここまでは前回と一緒。四つ葉も一枚見つけた。
バラもクローバーも芭蕉の知らない植物だろう。
一句詠んでもらえるなら、どういう句振りだろうか、と空想も楽しい。
空ではヒバリが高らか。
キジの声も一度したように思う。
どこの庭にもシャクヤクが咲いて、マルハナバチが花粉にまみれている。
ゆっくり坂を登り、犬に吠えられ、ようやく宛に辿り着く。
山麓の禅寺への参道脇に野生していたバショウ。
それが無かった。どこか間の抜けた風景。まさかね。
一度花を見たいと願いつつ、暑い頃で叶わなかった。
この町で他にバショウのあるところを知らない。
誰のじゃまにもならず、独り茫々と天地に自適していたのにね。
その場を動けずにいると、すぐ頭の上でいい声の、いい歌がする。
ホオジロだと思うけれど、いつもより声も節も豊かで美しい。
やや元気が出て、寺まで登り、傍らの林に分け入ってみた。
白い花をびっしり着けた一木が涼やかに立っていた。
遠目ではミズキかムシカリかと見えたのが、ガマズミだった。
足下には珍しい形をしたトウダイグサが目に付く。
再び犬に吠えられながら坂を下り、別の峠道を登る。
バショウに会えなかったのなら、ユリノキだ。
娘さんが生まれた記念樹で、主は植木屋からフウだと聞いたらしい。
でも、花と実と葉のどれを見てもユリノキ。その花の季節。
無かった。歯の抜けたような風景。今日は、まさかばかり。
切り株があった。上の畑の片隅に伐採した幹や枝が纏められていた。
むざんやな、と芭蕉の山中での句が出かかった。
冬芽のままの枝先を三本ほど貰った。
一本だけ緑の新芽が出ているのを見つけて、それも貰った。
去りがたく写真を撮っているとセグロセキレイが眺めに来た。
町から次々と馴染んだ木が消えていく。
流寓十年を慰めてくれた木たちである。
この二三年であちこちの木が刈り込まれてもいる。
藪や草叢が刈られて、鳥たちはますます住みにくくなるばかり。
家(町)を出て、散歩ではなく、漂泊をしたくなってくる。
農道をとぽとぽ帰っていると、まっすぐにカワラヒワが飛んできて、
頭の上でホバリング? と思ったら、電線があった。
さらに行くと、こんどはスズメが近くの杭に止まって大きく鳴いた。
こちらを向いて、iPhoneカメラを構えても逃げない。
キョロン、ジッ、キョロン、ジー、と聴き慣れない節。
アカハラみたいな囀りだけれど、どう見ても普通のスズメ。
普通でないのは、その態度と、その鳴き振り。
なるほどすべてのことは虚論かもしれない。
あるいは虚露と言ったのか。
「行く春や鳥啼き魚の目は泪」だから、今日鳥たちはやさしい。
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ときにはシュール
http://rbunko.exblog.jp/22108742/
2014-05-11T22:51:50+09:00
2014-05-11T22:51:54+09:00
2014-05-11T22:51:54+09:00
r_bunko
自然
久し振りに大エノキに寄った。
新芽は一枚もない。
木は死んだまま立っている。
白い半月がそれを見下ろしていた。
夜になると星が咲くだろう。
中学校校庭のニセアカシア、
羅漢寺裏のテイカカズラを見て、四つ葉ロードへ。
なんなく一つ発見。
草刈りの後で叢が縮小していたが、
最後のスポットでは立て続けに十枚ほど。
五つ葉も二枚。
村の入口付近にオオデマリ。
意表をつかれるような咲かせ方、
遊び心であるような、ないような。
庭園に園芸植物然としているよりはよっぽどいい
双眼鏡を忘れたけれど、天気がいいので遠回り。
山はいつの間にこんなに緑になったのか。
雲一片もなく、ヒバリが鳴きながら上下する。
ある一羽は月へ月へと昇っていくように見えた。
上池。
夏にはびっしりヒシが水面を覆う。
今はまだアサザの池もオニバスの池もシーズン前。
だからオートバイが走っているのか。
水に沈んで、だいぶ錆びついている。
風景とはなにか。
散歩とはなにか。
日常的かつシュールなオムニバス映画を歩いたような夕べ。
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金屑と薔薇でフラメンコ
http://rbunko.exblog.jp/22105334/
2014-05-10T23:30:00+09:00
2014-05-11T00:38:09+09:00
2014-05-11T00:38:09+09:00
r_bunko
自然
夕刻から散歩に出た。
バラの季節なので、最近お気に入りの小路を通ってみる。
小さな町工場があって、金屑がいつも山積みになっている。
そこにバラが咲いていて、金屑との取り合わせがとてもいい。
背景の白壁、トタン、青空……それに、
積み重ねられた緑の箱、防水缶、人気のない静けさ。
それらがあいまって、なにか不思議な空気に包まれている。
初めてバラと金屑の風景を目にした時から、
ここはスパニッシュな香りがした。
それ以来、わがニーニャとフェデリーコの、
フラメンコな、ロルカな一画になっている。
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草の筆で描いた2
http://rbunko.exblog.jp/22030204/
2014-04-20T23:59:00+09:00
2014-04-21T00:01:49+09:00
2014-04-20T23:59:35+09:00
r_bunko
アート
相棒からシロバナタンポポと、スカンポをもらった。
コゴミ、ワラビ採りのお土産。
筆にして絵を描け、ということか。
タンポポには「風羅」と文字を書かせてもらった。
タンポポは草のふうら、花のふうらだから。
スカンポはこの間は乾いてカチカチのものを使ったが、
今回はまだ緑のみずみずしい二本。
その内の細くて長い方で、まず「風羅」と書いた。
軸(茎)がしっかりしているので骨のある線が書ける。
それなら石仏などもいいだろうと、トライしてみた。
思ったよりも描き味はいい。
で相棒に薦めて、あれこれ先輩面して講釈した。
最初は苦労していたが、今日はミロの誕生日だから楽しもう、
と言った途端のびのび、いいものを仕上げたようだ。
うーん、そういうものを描きたかったな、とちょっと羨ましかった。
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草の筆で描いた
http://rbunko.exblog.jp/22014136/
2014-04-16T19:07:53+09:00
2014-04-16T19:07:51+09:00
2014-04-16T19:07:51+09:00
r_bunko
アート
まず最初にタンポポ筆。
摘む時は見た目よりも硬く感じたけれど、時間が経つと柔らかく萎える。
力を入れようがないので、筆を引きずるようにして描く。
ま、草の筆はみんなそんな按配。
小回りな曲線が描けない。
タンポポが絵も字も苦手だと分かったので、
綿毛の飛んだあとのは、もう抽象的にアバンギャルドにまかせた。
滲みに味が出たりして、これは相棒にも面白がられた。
三番手はスズメノテッポウ。
茎が比較的硬いので線は引きやすい。文字もなんとかこなす。
でも穂が長いぶん、扱いにくい。むろん墨の含みは無い。
去年のデビューでは、月下美人や泰山木の筆に気押されて、
眩暈を起こしそうなほど緊張していたツクシも今年は余裕。
タンポポなどの苦闘ぶりに、ほら難しいだろうと微笑できるほど。
感触は分かっているから、ツクシは土筆の肖像画を描いた。
何のことはない、誰にも描きやすい画材。
でもさらさらっと描けて、出来映えも気に入った。
おまけに相棒が摘んで、筆に貰っておいたイタドリの登場。
先っぽの穂が黒く乾いてポロポロ剥がれたけれど、
全体に硬めで多少の力を入れることも出来る。
これからも使ってみようかと思うのは、イタドリくらい。
ツクシもそれほどの描き味ではないけれど、名前が土の筆だから。
文房にあって楽しいのは、やっぱり月下美人筆、泰山木筆。
姿がいいね。見惚れるね。
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草の筆いろいろ
http://rbunko.exblog.jp/22014120/
2014-04-16T19:02:46+09:00
2014-04-16T19:02:56+09:00
2014-04-16T19:02:56+09:00
r_bunko
アート
だのに坂を登ってきたとか、ちょっと歩きすぎたとかでぐったり。
夜昼ひっくり返っていると、夜半から腰も心根も座るのだけれど、
いまは朝起きを正しく継続中。夜には正しく眠気が来る。
で、絵は描かずに、せっかくのツクシはぐったりと萎える。
これではツクシに申し訳ないとまた散歩で摘んできて、そのまま。
そうこうしている内に春はスピードを上げて、ツクシも消えてゆく。
今日こそと探しに行ったら、目当ての場所は杉菜ばかりになっていた。
ぶらぶら日暮れを帰るうちに、閉じたタンポポが筆の穂に見えてきた。
いい筆恰好のを摘み、綿毛を飛ばした後のも二本仕入れる。
ついでに目に入ったスズメノテッポウも一本。
ツクシもなんとか見つかって、あとは帰って描くだけ。
ところが眼鏡をかけ忘れて出たせいか、目からどっと疲れていた。
これでは筆にと願った草たちに済まないので、墨を磨った。
創作には気力がいる。いい気と、その気を吹き込む力がいる。
疲れが酷いと思ったので、硯の蓋をして、一旦休憩。
食事でエネルギーを補給し、さらに休養して、やっと復活。
写真の草の筆たち:
右からスズメノテッポウ、タンポポ綿毛後、タンポポ閉花、ツクシ、
一番左は相棒がずっと以前に摘んできたイタドリ。
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春は五感満開
http://rbunko.exblog.jp/22007539/
2014-04-14T23:51:00+09:00
2014-04-15T00:00:01+09:00
2014-04-14T23:51:19+09:00
r_bunko
自然
と医者に言われたので、連日の散歩。
でものらりくらり、道端の草花を眺め、
おっと思えば双眼鏡を取り出してどこやらを望む。
運動にはならない道草道中だけれど、
五感の散歩、精神の散歩にはなるだろう。
おとといの背高桜林は花の名残を楽しめた。
きのうの四つ葉スポットでは30枚余を発見。
きょうは自転車で水汲みと買い物。
途中オキナグサを見て、イソヒヨドリを聴いた。
夜は満月と火星。
危機の海が上に位置していた。
火星は地球最接近らしい。
南に色白のスピカが加わって三角形を形づくる。
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レディ・デイの歌、イソヒヨドリの歌
http://rbunko.exblog.jp/21985553/
2014-04-11T22:17:00+09:00
2014-04-11T22:39:19+09:00
2014-04-11T22:17:21+09:00
r_bunko
音楽
7日に生誕99年のバースディ放送があったビリー・ホリデイ。
その頃から咲き始めた白菫。
ふっと思い立って相棒の陶像を置いてみた。
おやまあ、見事にクチナシの代わりになったではないか。
これは喜ぶだろうと写真を撮る。
ビリー・ホリディも、
彼女を魂の母とする陶像作者も、
スノープリンセスと呼ばれる白スミレも。
三年前には拾得で記念撮影。
その時は紫の斑点のあるソバカススミレが盛りだった。
何にもなしに勝手に咲いてくる花はありがたく、うれしいもの。
いつぞやの春に七輪咲いた口紅水仙は、
プレアデスの七人姉妹のように清楚で美しかった。
夕刻に散歩がてらの水汲み。
風邪で寝込んで以来自転車には乗っていない。
歩く方がいいだろうとの考えだけれど、町はゆるい坂だから。
駅前に来るといい声がした。
車の音がするのに物ともせず、瑠璃色の声で鳴く。
姿は見えないけれど、イソヒヨドリの歌。
しばらく耳を傾けていた。
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ミサゴと日の暈
http://rbunko.exblog.jp/21963925/
2014-04-07T22:30:04+09:00
2014-04-07T22:29:54+09:00
2014-04-07T22:29:54+09:00
r_bunko
野鳥
朝、バス停へ向かう途中に見かけた光景。地下足袋干し。
なにやら鵜の日光浴に似て、思わずシャッターを切った。
桜の頃に病院へ来るのは二年前以来。
この花の華やぎ、淋しさ、儚さ。
生死に関わる場所だけに、ここで眺めると感慨も深い。
今回再検査したスパイロメーターの数値は良好。
祭で歩き回った疲れは残っているが、徒歩で帰ることにした。
ゆっくり道路際の草木を調べながら坂を下る。
谷田池まで来ると、空に猛禽が一羽。
双眼鏡で追っていると、目の前でホバリングして急降下。
ダイビングした途端にカラスが二羽水面を襲った。
前には病院の上空でハヤブサとカラスのバトルを見たが、
この日はミサゴとカラス。
他にチョウゲンボウらしきも何度か飛んで、
狙われるのはヒヨドリが多いようだ。
公園の裏手まで来て、ちょっと思案したものの、山径へ。
こんな時は誘ってくる誰かがいつもいる。今日はアオジ。
さっと藪に飛び込まれたが、粘って、
茂みでくつろぐ姿をたっぷり見せて貰った。
ホオジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラなどは声だけ。
カケスの飛ぶ姿は久し振り。
山から下りて空の広いところでタカの行方を追っていて、
天頂の日暈に気が付いた。
そう言えば、月の暈は何度も天頂で見たが、太陽は無い。
鳥にでも教えられなければ気が付かないだろう。
およその見当でiPhoneで撮ってみた。
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北条節句祭2014本宮
http://rbunko.exblog.jp/21958482/
2014-04-06T23:09:00+09:00
2014-04-06T23:37:38+09:00
2014-04-06T23:09:31+09:00
r_bunko
播磨
Teitterから:
播州北条節句祭本宮。雨が降ったり、晴れたり、風が吹いたり、かぽーんと青空のところと、雲がむくむくのところと。揺れる化粧屋台に、時折の花吹雪。担ぎ手の男衆は地味な着物に長襦袢。裾を端折って、足は地下足袋。老いも若きも似合う粋な出で立ち。
祭の空には鳥もよく目につく。燕や鵯に鶺鴒。宮入上空を連雀が渡って行った年もあった。今年は祭好きの磯鵯は見かけなかったけど、住吉神社の松に営巣しているらしい鴉が、人混みの上を行ったり来たり。宮入途中に寒くて引き上げた。
せっかくTwitterをしているのだから、
随時祭状況を発信しても面白いと考えていたが、体がついてこなかった。orz
まあ、天候にも恵まれなかった。
午前の撮影ではレンズに雨粒が付いていて失敗。
今年はiPhoneでのビデオにもトライしたから気も散ったか、一兎も得ず。
一旦寒さで引き上げてストーブと珈琲で暖まると、もう出る気は失せた。
ちょうど千秋楽の音が聞こえて来たので最後のツイート。
屋台が引き上げて、名残の町内練りをしている音が聞こえる。電飾をきらめかせて、最後の昂揚。ロッキャロッキャロッキャ、センシュウロッキャとこの時の囃子は聞こえるが、楽、楽、楽、千秋楽と言っているのに気付いたのは後になって。それにしても祭の囃子や掛け声の好きな子だった。あー、よいよい。
この祭を遠く離れて偲んでいた頃の詩「蕩児の祭」
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北条節句祭2014宵宮
http://rbunko.exblog.jp/21952992/
2014-04-05T23:23:21+09:00
2014-04-05T23:23:32+09:00
2014-04-05T23:23:32+09:00
r_bunko
播磨
いつもの散歩ペースとも違うので、ちょっと息切れ。
自重せねばと思いつつ、宮入ではついつい写真を撮ってしまう。
もう小回りはきかないんだから、と
あたりを見回せば、カメラを抱えた老人男女が目立つ。
危ないなあ、と自分のことは棚に上げて。
中でカメラ少年が一人走り回って、なかなかの健闘ぶり。
でも昔は境内練り場に観客は入れなかったんだよなあ。
場内アナウンスも無かったから、
もっと乗り子のこどもたちの声が届いてたし、
それに応える担ぎ手のおとなたちも元気にがくっていたものだ。
住吉神社の宮入では、相棒が東高室の練りに感心していた。
差し上げの美しさでは定評があるが、境内を回る場合にも、
乗り子の囃子に合わせて、丹念に揺すって返している。
この地区には、なにか全体に統一された美意識があり、
全員の雰囲気も良く、しずかに落ち着いて頼もしい。
ことしは六年ぶりに14基の化粧屋台が揃うとか。
二年続きで春嵐が襲って来そうだが、なんとか保っている。
桜は満開。
露店の裏ではたんぽぽも花盛り。
ここの花たちは無事だろうけど、
勅使塚に咲いていたたんぽぽやすみれは踏み潰されるだろうな。
夕方からは雨。
さすがに疲れて春炬燵でごろ寝、御旅所の宮入はパスした。
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ウソとハートとキツツキ
http://rbunko.exblog.jp/21930961/
2014-04-01T23:32:13+09:00
2014-04-01T23:32:26+09:00
2014-04-01T23:32:26+09:00
r_bunko
自然
でも北に行った。
山裾の桜林。
鷽(ウソ)に会いたかったのだ。
鷽鳥に会いに四月の第一歩
寒かった今年は花が一斉に咲いている。
梅こそ終わったが、連翹、雪柳、木瓜、梨、木蓮、そして桜。
足下には蒲公英、仏の座、姫踊子草、薺、種付花、胡瓜草。
菜の花や蓮華も畑を彩って、土筆もつくつくと出ている。
菫や水仙はいろいろな種類が楽しめる。
畑にはハートも咲いていた。
四つ葉の羽がくるくる回る風向計。
春風には相応しい風景だね。
この畑の持ち主は、古い荷車を小川の橋に使ったり、
遊びのセンスがいい。どんな人だか知らないけれど。
さて、背高桜林。
猪対策の柵だらけで、径は一本。畦を伝って池から登る。
暢気に鷽と蕾を愛でるつもりが、七分か八分の咲きよう。
この東屋を桜の書斎にしたいと夢見たこともあった。
誰も訪れないのか、二面ある大机はうっすら緑の苔か黴。
ウソ吹きはいなかったけれど、キツツキが来た。
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