古筆「酔月」は買ったが、まだろくに文房道具がない。 墨への憧れと意欲があるだけ、長い道のりの予感がした。 そんな時に「これを使え」と自分の硯を譲ってくれる人がいた。 古い物ではないけれども、端渓だ、と。 それから紙と墨も貰った。 いいものを使うこと、と貧乏青年は釘をさされた。 裏面に飛竜とも流星とも見立てのきく緑の流紋のある新端渓硯。 紙は藁と三椏を漉いた風趣ある韓国の画仙紙、 墨は「含翠」というこれまたほどよく寝た青墨。 こうして初代文房四宝が揃って、初めて点画が活きてきた。 あとは、気韻生動。スイングしなけりゃ意味無いね。 ほどなくふうらを描き始める。 あのときのカルテットと巡り会えていなかったら、 ぼくはソロイストになどなれなかったのではないか。
by r_bunko
| 2012-02-10 23:55
| アート
|
最新の記事
カテゴリ
全体アート 音楽 本・電子本 獏・夢 自然 天文 野鳥 ふうら散歩 北条石仏 播磨 HP・PC・WWW さまざま タグ
植物(春)(73)
野鳥(春)(63) ジャズ(62) スズメ(46) 人物(38) 野鳥(冬)(37) 俳句(36) 月(36) ふうら(35) 曲(31) 植物(夏)(31) 虫(31) 植物(秋)(29) 電子本(28) 野鳥(秋)(27) 植物(冬)(25) 野鳥(夏)(24) 詩(23) 作品(21) 空(19) iPhone(17) ビリー・ホリデイ(15) 獏(14) 本(14) 文房具(13) きのこ(5) iTunes(5) 手作り本(3) iPad mini(2) iPad(1) 以前の記事
2014年 07月2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 more... リンク
お気に入りブログ
絵的生活他力本願! 書をつま弾く、そして歌う。 ふらんす堂編集日記 By... マリカの野草画帖 イーハトーブ・ガーデン 詩画倶楽部 ギャラリーきのこ 絵てがみに だんだん あぴあみのポッケ 粥彦( のほほん社 ) 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||