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そこらの秋ー2
そこらの秋、そこらの里の良さはやはり柿の木にある。
実も葉もいい。木の姿もいい。
実に墨で描いたような模様の出る一木があって、
今年も自然の墨象展を楽しんだ。

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帰り道、ひょっとしてと遠回りすると、マツムシの独奏。
しばらく聴き惚れた。白い夕月とよく釣り合った。
その後、相棒はツリガネニンジンを訪ねに、
こちらはオニバスの池にと、坂の上下に別れて探索。

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池の風情も年々変わる。
オニバスは池の南半分を埋めていて、
昨年から北の一部にハスが生えてきた。
枯蓮の今頃はミロの絵画のような風景。

ツリガネニンジン隊が確認を終えて合流してきた頃には、
山際にすとんと太陽が落ちていた。
播磨風土記1300年の賀毛の里の秋の落日である。

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by r_bunko | 2013-10-14 23:50 | 自然
そこらの秋ー1
冬籠り、微粒子籠り、梅雨籠り、夏籠り……
と続いて、足腰も呼吸力も弱くなったようだ。
今年は夏冬ともに厳しく長かったので、無精を極めた。
うかうかすると秋も去ってしまうので、
台風籠りになる前にぶらりと散歩に出た。

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イヌマキが赤く熟していた。
一粒口にしたいと願って、
よく見れば一つの花床に二つの種子。
そんな奇形のものが幾つかあって、甘味は諦めた。
さらに小さな先客が一匹。
殻の直径四ミリほどのカタツムリ(写真中央)。

道端のノコンギク、イヌタデ、ミゾソバ。
畑には取り残されたナスやトウガラシやオクラ。
ほとんどの田は稲刈りを終えて、
黄色に輝くのはあちこちに群生するセイタカアワダチソウ。
ススキやセイタカヨシなどの穂は風もなく動かない。

山の天辺の梢でモズが高鳴き。
妙な飛び方のキチョウとも遭遇した。

権現平のキリは実をいっぱいつけているようで安心。
猪用の金網が張り巡らされて山池へは立入禁止なので、
キリの木と共に夕日を拝むことが叶わなくなった。

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by r_bunko | 2013-10-14 23:33 | 自然
ならの実賢治祭
羅漢寺で遠来の友人親子と待ち合わせ。この日は宮沢賢治没後80年。デクノボーを意識して作ったふうらを連れて行った。

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羅漢寺手前の小学校では「ならの実大運動会」。イーハトーヴの童話にでも出てきそうな名称で楽しい。らかんたちがいつもより小さく見えたのは、童心に帰っていたのだろうか。

この運動会を毎年見守ってきた樹齢140年のエノキの寿命がとうとう尽きたらしい。春にわずかな新芽を着けていたが、それも枯れ果てた。高学年の120メートル走のゴールは、エノキのちょうど手前。エナガの群れが翔けてきて、遊んでいた。
                 ——Twitterより

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羅漢寺ではモズがしきりに高鳴き。
蝶が一頭、地面を歩くように、這うようにしていた。
ツマグロヒョウモンの雌で、翅が破れている様子。
舞おうとすると、ぐるぐる旋回するばかり。

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あるらかんの背で普段見馴れない雑草が伸びていた。
アキノタムラソウに似ているけれど、何だろう?

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夜は立待月。
ほんのしばらく、美しい光環を見せてくれた。

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by r_bunko | 2013-09-21 23:51 | 北条石仏
十六夜の月下美人の四姉妹
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月下美人が今年三回目の開花。一輪は台風で蕾が落ちた。
狭い路地に面した玄関脇に鉢を置いているので、通りはいい香りに包まれる。
十六夜は草舎の屋根の上。
降りしきる月光と、匂い立つ花の四姉妹。
宵の内誰一人通らない寂れた通りで、なにかもったいないね。
「私の好きな兵庫のまちなみ100選」の、
旧色町から寺町へのブリッジのような路地なんだけれど。

さて、今回四輪の内二輪は焼酎漬け。
相棒がプレゼントにするのだそうな。
残りの二輪は明日てんぷらと酢の物に、ということらしい。
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by r_bunko | 2013-09-20 23:49 | 自然
風の盆
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YouTubeで八尾の風の盆の映像を観ていた。男踊りと女踊りの恰好よさ。おわらの節と、三味線、胡弓の響き。それに台所土間の鈴虫が絶妙に出入りして、見事な囃子方となった。音調も間合いもぴったし。これはオススメ。

   ※

ジャズ喫茶『ヨーク』のマスターは八尾出身だった。映像の踊りは天満町。25年前に通りすがりに酒の馳走に預かったのは諏訪町だったか。当時の句、
  虫 の 音 も オ ワ ラ 諏 訪 町 鏡 町
  淋 し さ は 唄 に 追 は る る 秋 の 風

   ※

ふと目に入った鷺草。いつの間にか四輪目が咲いている。白い袖を左右に広げ、編笠を被ったふうに並んでいると、八尾の女踊りのようにも見えて素敵だ。

   ※

いまは、鈴虫と鷺草だけの風の盆、おわら節。

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以上Twitterのまとめ記事。ついでに当時の残りの句も、

  花 芙 蓉 風 を 哀 し む こ こ ろ か な
  銀 漢 の せ せ ら ぎ 聞 ゆ 八 尾 町
  風 の 盆 八 尾 は 銀 河 中 洲 町
  月 一 つ 我 が 身 も 一 つ 分 水 嶺
  秋 の 夜 の 風 の う ら 弾 く 胡 弓 か な
  
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by r_bunko | 2013-09-03 23:59 | さまざま
薔薇と金屑の出会いは美しい
このところ小鳥のいい声がすると、例のジョウビタキ。
いくつかある電線のスポットで、ひとりで浮かれている。
昨シーズンは冬鳥が極端に少なく、
ジョウビタキもこのあたりには不在だったので、
彼の飛来逗留は大歓迎。
それにしても珍しい歌好きの個体が来た。

出ておいでよ、と歌と雲に誘われてぶらぶらと夕べの散歩。

壊れかけた虫籠窓。
タンポポの返り花と綿帽子。
花後の一茎に止まる三頭のルリシジミ。

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露地を曲がって、バラと金屑が妙に似合う一画。
相棒が写真を撮っていると、
自転車で通り抜けた中学生三人連れの一人が、
——あのおばさん、iPhone持ってた!

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写真下は先月の20日のスナップ。
バラは二輪から一輪へ、金屑にも変化がある。
蕾がまだ残っているようだから、この風景はもうしばらく楽しめる。
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by r_bunko | 2012-11-03 23:00 | 自然
柿の秋
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柿の模様も墨象に見えて思わずパチリ。

久し振りのマツムシの声。

遠回りした池では珍しくカイツブリ、バン、コガモなど。
下のオニバスの池には、新たにハスの一群が登場、
来夏の花の頃が楽しみになった。
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by r_bunko | 2012-10-19 23:52 | 自然
秋うらら
秋のうららに、
つい自転車で飛び出せば、
空ではヒバリが囀っていた。

昨日は法師蝉が鳴いていたし、
今日はウグイスが笹鳴きした。

みんなちょっとずつはぐれて、
季節をなんとか生きている。

会いに行ったのは破れ芭蕉。
(花を見たいと思いつつ、
 暑い頃の急坂は登れず。)

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どこかの家の庭ではなく、
道端の草藪にある分親しみが湧く。
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by r_bunko | 2012-10-08 23:58 | 自然
淋しさも音を立てたる秋の風
南の散歩コースのサザンカが伐採されていた。
白い花を咲かせる大木で、以前ブログでも紹介
旧町内から外れの村への入口に立って、
それなりに親しまれ愛されてきただろうに。

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村を行くと、月下美人を育てている家があって、
ガラス戸越しに二輪の花が見える。
一つは昨夜開いて下を向いているもの、
一つは今夜咲こうと花の首を真横に上げたもの。

農道に下りて、さらに畦道をゆく。
畦道から北条鉄道の線路へ上がる。
線路上のエノコログサやツユクサやイヌタデ。

小川には、ハクセキレイ、キセキレイ、クサシギ。

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雲が多く、風も出て、気温も低い。
帰りは丸山公園下のサザンカ・ロードへ遠回り。
アケビが幾つかぶら下がっている。
カラスウリも赤く色づいたものがちらほら。
サザンカ市はアレチウリに絡まれて退廃模様。
それでも奥にヤブランの一群を咲かせていたりする。

ツクツクホウシの弱々しい鳴き声、
ルリタテハは歩道で羽を広げて日光浴。

いつになく歩いて左足の小指を痛め、
それを庇ううちに右足の親指が痛み出した。
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by r_bunko | 2012-10-07 23:59 | 自然
天を見よ!
秋の道草。
エノコログサやノコンギク。
ツユクサはもう凋んでいたが、ありふれた草が楽しい。

稲の実り。
畦のマンジュシャゲ。

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町中の小さな畑でトウガラシの赤。ナスの紫。

——天も見よ。
と言われて空を仰げば、秋らしい雲のいろいろ。

用事を済ませた帰途には不思議な図象も現れた。

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by r_bunko | 2012-10-02 23:18 | 自然



詩と、絵と、ジャズと……星と鳥と……漂泊文庫便り
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