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草の筆で描いた
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まず最初にタンポポ筆。
摘む時は見た目よりも硬く感じたけれど、時間が経つと柔らかく萎える。
力を入れようがないので、筆を引きずるようにして描く。
ま、草の筆はみんなそんな按配。
小回りな曲線が描けない。

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タンポポが絵も字も苦手だと分かったので、
綿毛の飛んだあとのは、もう抽象的にアバンギャルドにまかせた。
滲みに味が出たりして、これは相棒にも面白がられた。

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三番手はスズメノテッポウ。
茎が比較的硬いので線は引きやすい。文字もなんとかこなす。
でも穂が長いぶん、扱いにくい。むろん墨の含みは無い。

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去年のデビューでは、月下美人や泰山木の筆に気押されて、
眩暈を起こしそうなほど緊張していたツクシも今年は余裕。
タンポポなどの苦闘ぶりに、ほら難しいだろうと微笑できるほど。
感触は分かっているから、ツクシは土筆の肖像画を描いた。
何のことはない、誰にも描きやすい画材。
でもさらさらっと描けて、出来映えも気に入った。

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おまけに相棒が摘んで、筆に貰っておいたイタドリの登場。
先っぽの穂が黒く乾いてポロポロ剥がれたけれど、
全体に硬めで多少の力を入れることも出来る。

これからも使ってみようかと思うのは、イタドリくらい。
ツクシもそれほどの描き味ではないけれど、名前が土の筆だから。
文房にあって楽しいのは、やっぱり月下美人筆、泰山木筆。
姿がいいね。見惚れるね。
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by r_bunko | 2014-04-16 19:07 | アート
竹山水と竹小町
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佐藤春夫 vs 菊池寛。
将棋だったか、囲碁だったか、
前後して速写したものを並べてみた。
これ以外には、徳田秋声、小山内薫ら。昔の文士は、
帽子、眼鏡、煙草、髭……描き易い素材が揃っていた。

筆記具は、竹ペン。
画材屋で見つけたもので《竹山水》《竹小町》の銘。
この二本にどれだけ世話になったことか。
この二本に線の面白さをたっぷり教えられた。
濃淡、硬軟、太さ細さ等々。
殊に竹山水は先が磨り減ってぺらぺら。

紙は、謄写版詩集を作った際の端切れ。
11.2cm x 18.2cm。
これがいっぱいあったので落書きによく使った。
図書室で公開していた『吟遊』『ピアニスト』などもこの紙。
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狭い部屋で六角のテーブル一つ目の前にあって、
向かいは相棒のアトリエ領域、
こちらが小生の書斎領域、
(共有する文房具やら、貸し借りやらあったが)
筆立てとインク壷と珈琲カップと、原稿紙。
あとはアイデアとイマジネーション。

文士たちの肖像に比べると幼い風景だけれど、
その頃のセッション風の創作もまた懐かしい。
今となってはセンチメンタル・ジャーニーである。
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by r_bunko | 2014-03-02 14:31 | アート
泰山木筆
タイサンボクの実を新たに拾ったので、
筆として遊ばせてもらった。
手に持った感じもいいし、風格は申し分ない。
風格はね。

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描き心地はもちろん硬い。
それは筆草と異称のあるオキナグサでもそうだから、承知の上。
穂先に棘が何本か出ているので、線が割れたりする。
水で薄めた淡墨も試みたが、これはご愛敬。
竹ペン愛好者としては、十二分に楽しめる。

数枚のふうら画を描いて、相棒にバトンタッチ。
彼女はタイサンボクの実そのものをスケッチ。
和紙でも洋紙でも味が出て、お気に入りに。
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by r_bunko | 2012-08-10 23:57 | アート
鉄の筆置と、山馬筆
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友人の工房(小松・三昧亭)のアトリエ開きで、
相棒が女だてらに鍛鉄。
といってもほとんどハンマーを振るったあとが見られない。
くるりくるりと真っ赤に灼けた鉄棒を面白く曲げて、
さて何なのか、抽象的なオブジェではあるらしい。

この日、まだ冷め切っていない鉄棒を握って、
掌が潰れたかと思ったほどの火傷をしたことは覚えているが、
自分は何を作ったのか、さっぱり記憶にない。
じんじん痛むのを水道で冷やして、アロエを塗って貰い、
ぐるぐる包帯された利き手で、
翌日には別の友人の器に絵付けの初挑戦。
ぎゃあ、と生涯たった一度の大声を上げたものの、
素早い手当で痕も残らず、笑い話で済んでなにより。

筆は二本とも、山馬筆。中と小。
硬くて融通がきかなくて、墨の含みも悪い。
これで字を書けばやんちゃな字になる。
あーあ、と失敗しても、いつか使いこなしたいと思わせる筆。
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by r_bunko | 2012-04-20 23:31 | アート
筆と筆置、竹と藁
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竹の筆置。
作者は南瓜の水滴と同じく、珠洲焼の中山達磨氏。
竹の節をうまくデザインした、もとは箸置。
竹は枝が二本ずつ出るが、その痕もしっかり刻まれている。
もっぱら使用中の筆を置くのに重宝している。

筆は、上が藁筆、下が竹筆。
ともに穂先がばらけてきれいな線描には向かないが、
つい手にとって遊ぶことが多い。
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by r_bunko | 2012-03-28 22:05 | アート
竜の筆置
ヘッダ画像で二本を寝かせているのが、
相棒作のドラゴンの焼き物。
最初から筆置としてデザイン、
二瘤らくだのように山が二つあって筆は三本置ける。
珠洲焼の穴窯焼成で、たっぷりと火を潜り、
野趣あふれながら、目がとろんととぼけたのがいい。
体も小さいし、まだ幼い竜なのだが、
くるんと巻いていた可憐な尻尾の先は少し折れてしまった。
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by r_bunko | 2012-03-27 20:35 | アート
あけびの水滴、かぼちゃの水滴
昔々、六角文庫に集まる仲間でグループ展をした。
ちょうど六人いたので、雪にも因んで「六花展」。
陶工が一人いて、あけびを模した水滴を出品した。
焼き締めたものとは思えないほど形が柔らかく、
黒い縮緬状の紡錘形は掌にこっぽりと収まった。
それが相棒共々えらく気に入ったのだけれど、
仲間内で予約を入れてしまっては悪いので見逃した。
(もっとも手を出せない値段でもあったけれど)
あけびの水滴は遠くから来た女流書家の手に渡った。

くやしいなぁ、というのを知った作者が
後日プレゼントしてくれたのが、カボチャの水滴。
直径7cm、高さ6cm。
あけびは灯油窯だったが、南瓜は穴窯焼成。
あけびが心許ない手弱女ぶりだとしたら、
こちらはどっしりと安定した益荒男ぶり。
どちらもいいが実用には破損しにくい南瓜がよかろう。
いもたこなんきん…というから(関西だけか?)
あの書家が見たら、これも欲しがるかもしれない。

珠洲焼の色で、
黒から茶へ、そこに薄い赤紫の灰釉がかかり、
ごま模様になったものを見ると、いつも桜を思う。
なぜ、黒い焼き物なのに、桜を感じるのだろう。
無骨なのに、気品がある…といった妙な魅力。
まあ、作者も無骨で繊細な男だから。

南瓜水滴のお礼は、彼の所望した「四風羅」で。
これで水を汲むから、りんごの絵がかぼちゃになるのか。
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by r_bunko | 2012-03-10 23:55 | アート
愛用の小筆
ブログのヘッダ画像を新調した。
わが愛用の文房具たち。
筆は右が鳳竹堂の「宙遊」で、確か試作品だったと思う。
金沢のかゆう堂でもとめて描き心地良好の旨を伝えたが、
正式な製品になった時にはデザインがすっかり変わっていた。
メーカー(というより職人さん)のページを訪ねてみると、
現在「宙遊」名義の筆は中・小・極小と三種、
いずれも軸は黒で、手元の試作品よりも穂が長い。
愛用の一本は二俣の手漉き葉書(楮)や二層紙など、
厚めの紙を得意としたのでよく使って命毛が摩耗した。
新しいのに取り替えたくてもそれが出来ないのが残念。

鳳竹堂は板橋区の無形文化財S氏の江戸筆製作所ということだが、
白山・浅の川・加賀などの銘を見ると、金沢にゆかりのある方か。
画筆には「かゆう」という面相筆も四種、
初代かゆう堂主人でもある女流洋画家に因んだ銘か。
二代目かゆう堂の奥さんの名前にあやかったのは「初音書」、
これは書道用で一本手元にあるが、今はカタログにない。

左の筆は相棒からちょっと借りているデザイン用の面相筆。
文字書きのリリーフだったが、あまり仕事は……

  ※

散歩や自転車での遠出で鳥や草花を楽しんでいた頃なら、
こんな画像をヘッダにしなかったろうな、と後から思う。
寒さと、やっぱり気管支の問題で、ついつい出不精になる。
啓蟄も過ぎたし、蠢かなくてはね。
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by r_bunko | 2012-03-09 23:38 | HP・PC・WWW
文房カルテット
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古筆「酔月」は買ったが、まだろくに文房道具がない。
墨への憧れと意欲があるだけ、長い道のりの予感がした。
そんな時に「これを使え」と自分の硯を譲ってくれる人がいた。
古い物ではないけれども、端渓だ、と。
それから紙と墨も貰った。
いいものを使うこと、と貧乏青年は釘をさされた。

裏面に飛竜とも流星とも見立てのきく緑の流紋のある新端渓硯。
紙は藁と三椏を漉いた風趣ある韓国の画仙紙、
墨は「含翠」というこれまたほどよく寝た青墨。

こうして初代文房四宝が揃って、初めて点画が活きてきた。
あとは、気韻生動。スイングしなけりゃ意味無いね。
ほどなくふうらを描き始める。

あのときのカルテットと巡り会えていなかったら、
ぼくはソロイストになどなれなかったのではないか。
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by r_bunko | 2012-02-10 23:55 | アート
画筆「酔月」
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流しで愛用の筆と硯を洗っていたら、
筆の腰が砕けて軸から外れてしまった。
初心の頃に古道具屋で見つけた一本で、
この筆がぼくをふうら描きにした。
それまで竹ペンしか使ったことのない手に、
線の魅力のさまざまを教えてくれた。
この筆に頼り、甘え、
他の筆で行き詰まるといつもこの筆に戻った。
さすがにいのち毛はすり減り、
かつてのように大小自在にこなすことはなくなったが、
それでもこの筆に代わるものは見つかっていない。
流しでこちらの腰もへなへなと砕けた。

「座巷酔月」
それが筆の名である。玉泉堂製。
ネットで検索しても出て来ない。古い筆なのだろう。
筆置や水滴には面白いものがあるから、
いずれ文房具も紹介とは思っていたが、
さて「酔月」、
手近のアルバムを調べた限り写真が残っていない。
なにかのショットに写り込んでいてくれたらいいのだが。
掲載画像は、後輩の筆とPhotoshopの合作。
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by r_bunko | 2012-02-07 22:25 | アート



詩と、絵と、ジャズと……星と鳥と……漂泊文庫便り
by r_bunko
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