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草の筆で描いた2
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相棒からシロバナタンポポと、スカンポをもらった。
コゴミ、ワラビ採りのお土産。
筆にして絵を描け、ということか。

タンポポには「風羅」と文字を書かせてもらった。
タンポポは草のふうら、花のふうらだから。

スカンポはこの間は乾いてカチカチのものを使ったが、
今回はまだ緑のみずみずしい二本。
その内の細くて長い方で、まず「風羅」と書いた。
軸(茎)がしっかりしているので骨のある線が書ける。
それなら石仏などもいいだろうと、トライしてみた。

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思ったよりも描き味はいい。
で相棒に薦めて、あれこれ先輩面して講釈した。
最初は苦労していたが、今日はミロの誕生日だから楽しもう、
と言った途端のびのび、いいものを仕上げたようだ。
うーん、そういうものを描きたかったな、とちょっと羨ましかった。
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by r_bunko | 2014-04-20 23:59 | アート
草の筆で描いた
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まず最初にタンポポ筆。
摘む時は見た目よりも硬く感じたけれど、時間が経つと柔らかく萎える。
力を入れようがないので、筆を引きずるようにして描く。
ま、草の筆はみんなそんな按配。
小回りな曲線が描けない。

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タンポポが絵も字も苦手だと分かったので、
綿毛の飛んだあとのは、もう抽象的にアバンギャルドにまかせた。
滲みに味が出たりして、これは相棒にも面白がられた。

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三番手はスズメノテッポウ。
茎が比較的硬いので線は引きやすい。文字もなんとかこなす。
でも穂が長いぶん、扱いにくい。むろん墨の含みは無い。

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去年のデビューでは、月下美人や泰山木の筆に気押されて、
眩暈を起こしそうなほど緊張していたツクシも今年は余裕。
タンポポなどの苦闘ぶりに、ほら難しいだろうと微笑できるほど。
感触は分かっているから、ツクシは土筆の肖像画を描いた。
何のことはない、誰にも描きやすい画材。
でもさらさらっと描けて、出来映えも気に入った。

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おまけに相棒が摘んで、筆に貰っておいたイタドリの登場。
先っぽの穂が黒く乾いてポロポロ剥がれたけれど、
全体に硬めで多少の力を入れることも出来る。

これからも使ってみようかと思うのは、イタドリくらい。
ツクシもそれほどの描き味ではないけれど、名前が土の筆だから。
文房にあって楽しいのは、やっぱり月下美人筆、泰山木筆。
姿がいいね。見惚れるね。
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by r_bunko | 2014-04-16 19:07 | アート
レディ・デイの歌、イソヒヨドリの歌
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7日に生誕99年のバースディ放送があったビリー・ホリデイ。
その頃から咲き始めた白菫。
ふっと思い立って相棒の陶像を置いてみた。
おやまあ、見事にクチナシの代わりになったではないか。
これは喜ぶだろうと写真を撮る。
ビリー・ホリディも、
彼女を魂の母とする陶像作者も、
スノープリンセスと呼ばれる白スミレも。

三年前には拾得で記念撮影。
その時は紫の斑点のあるソバカススミレが盛りだった。
何にもなしに勝手に咲いてくる花はありがたく、うれしいもの。
いつぞやの春に七輪咲いた口紅水仙は、
プレアデスの七人姉妹のように清楚で美しかった。

夕刻に散歩がてらの水汲み。
風邪で寝込んで以来自転車には乗っていない。
歩く方がいいだろうとの考えだけれど、町はゆるい坂だから。
駅前に来るといい声がした。
車の音がするのに物ともせず、瑠璃色の声で鳴く。
姿は見えないけれど、イソヒヨドリの歌。
しばらく耳を傾けていた。
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by r_bunko | 2014-04-11 22:17 | 音楽
哀愁館
懐かしいことを書いていただいた。
「哀愁館より」—ヒナタノオト工芸帖
それで金沢時代にしばし住んだ家のことを:

犀川べりに空き家を見つけて大家を探し出し、八年住んだ。
1981年秋から1989年夏まで。
友人の一人は古くて一年保たないと反対した。
相棒は大いに気に入って「哀愁館」とニックネームをつけた。
まあ川辺に春夏秋冬、四季だけでも過ごせれば十分と入った家。
大正初期の建築で、さすがにあちこち歪みもきていて、
入居一週間は船酔いにも似た気分を味わった。
昼間の太陽の下では見る影もなかったけれど、
月光に照らされると美しく風情のある家だった。
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貧乏カップルに、二階建て六部屋。
二間のバラックから移ったので、ほとんどがらんどう。
古いちゃぶ台、タンス、白黒テレビ、掃除機、湯沸かし器等々、
友人達からいろんなものが持ち込まれた。
織物をしたいからと機織り機、
人の出入りが多いからと電話機。
住むところがないからと放浪者。
いつも誰彼が出入りしているような家で、酒と音楽はいつもあった。
音楽は相変わらず流れているけれど、
酒も人の出入りもなくなった今の暮らしとはえらく違う。

その家のことは、なにかの形で書いておきたいとは思う。
写真と短文のコラージュ風、スクラップ風のものがいい。
途中までメモのような草稿はある。写真が足りないのが残念。
『哀愁館』と名付けた詩集は正続あるけれど、
これは住んでいた頃の作品をあつめたもので、また別。

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最後は台風19号に痛めつけられて、大正家屋の歴史は終わった。
1991年夏に「哀愁の館」というイベントを、
たくさんのアーティストと一緒に開いたのがなによりだった。
家を持たずに漂流していると、こんな家に出会う。

(思い出記念に哀愁館時代の二人の家の絵を)
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by r_bunko | 2014-03-20 19:01 | さまざま
竹山水と竹小町
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佐藤春夫 vs 菊池寛。
将棋だったか、囲碁だったか、
前後して速写したものを並べてみた。
これ以外には、徳田秋声、小山内薫ら。昔の文士は、
帽子、眼鏡、煙草、髭……描き易い素材が揃っていた。

筆記具は、竹ペン。
画材屋で見つけたもので《竹山水》《竹小町》の銘。
この二本にどれだけ世話になったことか。
この二本に線の面白さをたっぷり教えられた。
濃淡、硬軟、太さ細さ等々。
殊に竹山水は先が磨り減ってぺらぺら。

紙は、謄写版詩集を作った際の端切れ。
11.2cm x 18.2cm。
これがいっぱいあったので落書きによく使った。
図書室で公開していた『吟遊』『ピアニスト』などもこの紙。
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狭い部屋で六角のテーブル一つ目の前にあって、
向かいは相棒のアトリエ領域、
こちらが小生の書斎領域、
(共有する文房具やら、貸し借りやらあったが)
筆立てとインク壷と珈琲カップと、原稿紙。
あとはアイデアとイマジネーション。

文士たちの肖像に比べると幼い風景だけれど、
その頃のセッション風の創作もまた懐かしい。
今となってはセンチメンタル・ジャーニーである。
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by r_bunko | 2014-03-02 14:31 | アート
千代之介と龍之介
三月。
一日は芥川龍之介の誕生日。岡本かの子も同じ日。
降る雨と、かれらの髪型に、

  そ の 昔 文 士 の 髪 と 木 の 芽 雨

以下twitterから:
長髪に憧れた最初は映画『紅孔雀』の東千代之介扮する浮寝丸。まだ見ぬ国への幻想を掻き立てられたのもこの映画。

海彦と山彦の古代の髪型も好かった。中学生の頃は音楽室の壁に並ぶバッハやベートーベン、ハイドンらの長髪に不思議な憧憬を覚えたものだ。

高校生頃から文士の長髪に憧れだした。お気に入りは芥川龍之介だったが、頭と顔の形、中味がまるで違うので諦めた。六年間の坊主頭を脱して、一時も早くと伸ばした頭をみて、本など読まぬ青年が「ビートルズ?」と訊いてきた。
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『紅孔雀』は最も記憶の古い歌でもある。
うろ覚えのこの歌詞が知りたくて、いろんな人に尋ねてみた。
全部歌えたのは金沢のあるお寺の大黒さん一人だった。
いまならYouTubeですぐに聴くことが出来る。

昔、テレビで文士たちの記録映像を観た。
芥川龍之介が庭で幼い子供と遊ぶシーンで思わずペンと紙を引き寄せた。
次々にシーンが移るので殴り描き、それでも最後までいかず省略する。
探したら、ひょっこり十枚余の紙片が出て来た。

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by r_bunko | 2014-03-01 23:57 | 本・電子本
アインシュタインと、そこらの春
昔読んだ本だけれど:
アインシュタインの自伝は、自伝と言いつつ物理の話ばかりでちんぷんかんぷん。
それでも止めずに外国語の原書をとにかく完読するのと同じく最後まで突っ走った。
薄い本なのでそれも出来たのだろう。おかげで大きな収穫があった。
たった一カ所だけ、がつんと解るところがあったのである。

それは、宇宙を知るのによりいい場所というのは無い、ということ。
宇宙の任意の一点は、どこを切り取っても同じ。
どの星から見ても宇宙は等しく同じ風景だ、というのである。
宇宙には特別な場所は無く、無数の観測中心点があるだけ、だと。

これには驚いた。
子供の頃からもっといいどこかを夢見、憧れてきたから、ショックでもあった。
それと同時になにやら、ここで十分やれるのだ、と励まされもした。
この星にいて、宇宙を知ることは、
どこかよその銀河にいて探求している人たちと同じ知見に至る。
E=mc²同様、シンプルで美しい考え。
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(Saxを吹くEinstein by Marica Onza 1993)


年月を経て、<そこらの春>に目が覚めた。
わずかな田圃と畑を縫う農道や、寂れた里山の麓付近。
野草も野鳥も種類は少なく、淋しいと言えば確かに淋しい。
どこか春を満喫出来る森か高原にでも行けたら、とつい思いがち。
そんなさびしさ、わびしさが降り積もって、かえってそこらの春に愛着が湧く。
ヒバリしかいなかったら、ヒバリに会って帰る。
いつもの場所のシロバナタンポポに寄っていく。
それでいいと思う。そこらの春は、どことも同じほんものの春なのだから。
そう思って歩いたら、そこらの木たちが応えてくれたのが「木霊日」という詩編。
そしてその日に辛夷の木で歌ったであろう一羽のアオジ
寒気が去って、ぽかぽかしたら、そこらへ出かけてみたい。
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by r_bunko | 2014-02-20 22:37 | 本・電子本
書き初め —月下美人筆
ビリー・ホリディの「ホワッツ・ニュー」で始まった2013年。
目覚めはヒヨドリの「イイトシー、イイトシィー」の叫び声。
初夢は大きな鳥やら人のレリーフ、彫刻のある城壁遺跡。

二日は書き初め。
ずっと使ってみたかった月下美人の花筆を試すことに。
二茎ある内の一つにお願いして墨にひたす。
パリパリに枯れているので、腰も弾力も何もない、
まずは「月下美人星」と書いて、次に「南極老人星」と書く。
南極老人星は竜骨座のカノープスのことだが、
月下美人星は本日対になった造語で、
イメージとしてはやはり南のスピカかフォーマルハウト。

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さて、月下美人は書き手につれなく、
力を入れれば折れそうで、筆としては難儀な相手。
文字は結局タイサンボクの筆に頼った。
それでも一枚なんとか開花時の詩句を書き付けて、

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次は美人画にトライ。
全く言うことを聞かない筆で描かれる明治の美人も気の毒
とは思いつつ、ここは
美人筆で描く美人画というのが肝心で、出来映えは二の次。
許されよ、月下美人殿、明治美人殿、と念じつつ一枚。
(はずかしいから、誰を描いたかは言わぬ)

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最後はこれも初めてのトライ、「南極老人」。
粘土の頃から作ってみたいと思っていた人物。
自分の寿命が気になってくると妙に親しみが湧くのか。
大雅翁の絵を参考にしょうと思ったが見あたらないので、
これは竹筆でふうら顔で登場ねがった。

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by r_bunko | 2013-01-02 23:13 | アート
象鼻果りんご
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りんごが送られてきた。
その中の一つに、象鼻果があった。
変形果柄の一種で、農家では摘果されてしまうそうだ。
市場に出回らないので邂逅は28年振り。
懐かしいね。
前のはもっと立派な象鼻果で、
鳥だ人だ、と騒いでいるうちに柄が取れてしまい、
なにやら瞑想する僧になってしまった。
それで食べにくくなって、飾っておいたら、
翌年の梅雨まで保った。

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友人のカメラマンに肖像写真を頼んでいたのが、
ついに撮らずじまい、
それで墨で描いたり、詩や俳句に作ったり、
挙げ句は粘土で作った像を野や窯で焼いたりした。

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そんな風に印象に残るりんごだったので、
10年経って今度は「りんご上人」という、
詩とも童話とも物語ともエッセイともつかぬ小品が出来た。

以前エキスパンドブックに仕立てて、
図書室にもアップしていた時期がある。
いまはOSの進化に置いてけぼりを食っているので、
なんとかリニューアルしたいと思っている。
ePub3にするか、
iBook Authorで作るか(途中まで製作)、
pdfに委せるか、
いっそのことAmazonに頼むか、
(T-Timeが選択肢に入らないのが悲しいね)
紙の本でも作ってみたいところだけれど……
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by r_bunko | 2012-12-02 19:06 | 自然
ミニアチュール展 2011

第24回 チャリティーのためのミニアチュール展 2011
12月3日(土)〜13日(火) 水曜休み 10:00〜18:00
ルネッサンス・スクエア 姫路市三左衛門堀西の町205-2 tel 079-224-8772

(絵三点、ふうら三人参加しています)
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by r_bunko | 2011-12-06 13:31 | アート



詩と、絵と、ジャズと……星と鳥と……漂泊文庫便り
by r_bunko
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