レディ・デイの歌、イソヒヨドリの歌
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7日に生誕99年のバースディ放送があったビリー・ホリデイ。
その頃から咲き始めた白菫。
ふっと思い立って相棒の陶像を置いてみた。
おやまあ、見事にクチナシの代わりになったではないか。
これは喜ぶだろうと写真を撮る。
ビリー・ホリディも、
彼女を魂の母とする陶像作者も、
スノープリンセスと呼ばれる白スミレも。

三年前には拾得で記念撮影。
その時は紫の斑点のあるソバカススミレが盛りだった。
何にもなしに勝手に咲いてくる花はありがたく、うれしいもの。
いつぞやの春に七輪咲いた口紅水仙は、
プレアデスの七人姉妹のように清楚で美しかった。

夕刻に散歩がてらの水汲み。
風邪で寝込んで以来自転車には乗っていない。
歩く方がいいだろうとの考えだけれど、町はゆるい坂だから。
駅前に来るといい声がした。
車の音がするのに物ともせず、瑠璃色の声で鳴く。
姿は見えないけれど、イソヒヨドリの歌。
しばらく耳を傾けていた。
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# by r_bunko | 2014-04-11 22:17 | 音楽
ミサゴと日の暈
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朝、バス停へ向かう途中に見かけた光景。地下足袋干し。
なにやら鵜の日光浴に似て、思わずシャッターを切った。
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桜の頃に病院へ来るのは二年前以来。
この花の華やぎ、淋しさ、儚さ。
生死に関わる場所だけに、ここで眺めると感慨も深い。

今回再検査したスパイロメーターの数値は良好。
祭で歩き回った疲れは残っているが、徒歩で帰ることにした。
ゆっくり道路際の草木を調べながら坂を下る。

谷田池まで来ると、空に猛禽が一羽。
双眼鏡で追っていると、目の前でホバリングして急降下。
ダイビングした途端にカラスが二羽水面を襲った。
前には病院の上空でハヤブサとカラスのバトルを見たが、
この日はミサゴとカラス。
他にチョウゲンボウらしきも何度か飛んで、
狙われるのはヒヨドリが多いようだ。

公園の裏手まで来て、ちょっと思案したものの、山径へ。
こんな時は誘ってくる誰かがいつもいる。今日はアオジ。
さっと藪に飛び込まれたが、粘って、
茂みでくつろぐ姿をたっぷり見せて貰った。
ホオジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラなどは声だけ。
カケスの飛ぶ姿は久し振り。

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山から下りて空の広いところでタカの行方を追っていて、
天頂の日暈に気が付いた。
そう言えば、月の暈は何度も天頂で見たが、太陽は無い。
鳥にでも教えられなければ気が付かないだろう。
およその見当でiPhoneで撮ってみた。
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# by r_bunko | 2014-04-07 22:30 | 野鳥
北条節句祭2014本宮
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Teitterから:
播州北条節句祭本宮。雨が降ったり、晴れたり、風が吹いたり、かぽーんと青空のところと、雲がむくむくのところと。揺れる化粧屋台に、時折の花吹雪。担ぎ手の男衆は地味な着物に長襦袢。裾を端折って、足は地下足袋。老いも若きも似合う粋な出で立ち。

祭の空には鳥もよく目につく。燕や鵯に鶺鴒。宮入上空を連雀が渡って行った年もあった。今年は祭好きの磯鵯は見かけなかったけど、住吉神社の松に営巣しているらしい鴉が、人混みの上を行ったり来たり。宮入途中に寒くて引き上げた。
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せっかくTwitterをしているのだから、
随時祭状況を発信しても面白いと考えていたが、体がついてこなかった。orz
まあ、天候にも恵まれなかった。
午前の撮影ではレンズに雨粒が付いていて失敗。
今年はiPhoneでのビデオにもトライしたから気も散ったか、一兎も得ず。
一旦寒さで引き上げてストーブと珈琲で暖まると、もう出る気は失せた。
ちょうど千秋楽の音が聞こえて来たので最後のツイート。
屋台が引き上げて、名残の町内練りをしている音が聞こえる。電飾をきらめかせて、最後の昂揚。ロッキャロッキャロッキャ、センシュウロッキャとこの時の囃子は聞こえるが、楽、楽、楽、千秋楽と言っているのに気付いたのは後になって。それにしても祭の囃子や掛け声の好きな子だった。あー、よいよい。

この祭を遠く離れて偲んでいた頃の詩「蕩児の祭」
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# by r_bunko | 2014-04-06 23:09 | 播磨
北条節句祭2014宵宮
午前中、屋台を探してうろうろし過ぎ、
いつもの散歩ペースとも違うので、ちょっと息切れ。
自重せねばと思いつつ、宮入ではついつい写真を撮ってしまう。
もう小回りはきかないんだから、と
あたりを見回せば、カメラを抱えた老人男女が目立つ。
危ないなあ、と自分のことは棚に上げて。
中でカメラ少年が一人走り回って、なかなかの健闘ぶり。
でも昔は境内練り場に観客は入れなかったんだよなあ。
場内アナウンスも無かったから、
もっと乗り子のこどもたちの声が届いてたし、
それに応える担ぎ手のおとなたちも元気にがくっていたものだ。
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住吉神社の宮入では、相棒が東高室の練りに感心していた。
差し上げの美しさでは定評があるが、境内を回る場合にも、
乗り子の囃子に合わせて、丹念に揺すって返している。
この地区には、なにか全体に統一された美意識があり、
全員の雰囲気も良く、しずかに落ち着いて頼もしい。

ことしは六年ぶりに14基の化粧屋台が揃うとか。
二年続きで春嵐が襲って来そうだが、なんとか保っている。
桜は満開。
露店の裏ではたんぽぽも花盛り。
ここの花たちは無事だろうけど、
勅使塚に咲いていたたんぽぽやすみれは踏み潰されるだろうな。

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夕方からは雨。
さすがに疲れて春炬燵でごろ寝、御旅所の宮入はパスした。
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# by r_bunko | 2014-04-05 23:23 | 播磨
ウソとハートとキツツキ
西か東か、三鬼の忌。
でも北に行った。
山裾の桜林。
鷽(ウソ)に会いたかったのだ。

  鷽鳥に会いに四月の第一歩

寒かった今年は花が一斉に咲いている。
梅こそ終わったが、連翹、雪柳、木瓜、梨、木蓮、そして桜。
足下には蒲公英、仏の座、姫踊子草、薺、種付花、胡瓜草。
菜の花や蓮華も畑を彩って、土筆もつくつくと出ている。
菫や水仙はいろいろな種類が楽しめる。

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畑にはハートも咲いていた。
四つ葉の羽がくるくる回る風向計。
春風には相応しい風景だね。
この畑の持ち主は、古い荷車を小川の橋に使ったり、
遊びのセンスがいい。どんな人だか知らないけれど。

さて、背高桜林。
猪対策の柵だらけで、径は一本。畦を伝って池から登る。
暢気に鷽と蕾を愛でるつもりが、七分か八分の咲きよう。
この東屋を桜の書斎にしたいと夢見たこともあった。
誰も訪れないのか、二面ある大机はうっすら緑の苔か黴。
ウソ吹きはいなかったけれど、キツツキが来た。

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# by r_bunko | 2014-04-01 23:32 | 自然
燕が来た sanpo
なかなか、ぽかぽかこない。
気温も低く風もあるが、適度に散歩しないと。
相棒は朝方、町外れの山に登ってヤマガラを見たらしい。
あののんびりした歌声は春を感じさせるね、
いいね〜、うらやましいね〜、と
夕刻一人でいつものコースに出た。

町を抜けるまでの家々の庭に、
ボケ、ミツマタ、ミモザなどを楽しませてもらっていると、
不意に空き地の空を切って翻った鳥がいた。
ツバメの第一羽で、来た頃は高くを飛ぶ。
しばらく無かったスピードが空に戻って新鮮。
雲もすこぶる速い。

村へ出て、畦道や農道をぶらぶら、
タンポポ、ホトケノザの彩り、ヒメオドリコソウもぽつぽつ。
ちょっと欲ばって山麓の神社まで坂を登ってみた。
ジョウビタキに迎えられ、ウグイスの声を聴き、
このあたりのツバキの深く美しい色合いを渡って歩く。

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鳥に出会うなら、この先の山池コースなのだが、
神社周辺で猪が三頭捕まったという話を聞いたばかり。
それでもコジュケイはお構いなし、
「ちょっと来い、ちょっと来い」と誘ってくれる。

  小綬鶏に呼ばれたまでは記憶せり

などということにはならなかったものの、
日照雨が降って、狐の嫁入りがあった。
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# by r_bunko | 2014-03-21 22:18 | ふうら散歩
哀愁館
懐かしいことを書いていただいた。
「哀愁館より」—ヒナタノオト工芸帖
それで金沢時代にしばし住んだ家のことを:

犀川べりに空き家を見つけて大家を探し出し、八年住んだ。
1981年秋から1989年夏まで。
友人の一人は古くて一年保たないと反対した。
相棒は大いに気に入って「哀愁館」とニックネームをつけた。
まあ川辺に春夏秋冬、四季だけでも過ごせれば十分と入った家。
大正初期の建築で、さすがにあちこち歪みもきていて、
入居一週間は船酔いにも似た気分を味わった。
昼間の太陽の下では見る影もなかったけれど、
月光に照らされると美しく風情のある家だった。
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貧乏カップルに、二階建て六部屋。
二間のバラックから移ったので、ほとんどがらんどう。
古いちゃぶ台、タンス、白黒テレビ、掃除機、湯沸かし器等々、
友人達からいろんなものが持ち込まれた。
織物をしたいからと機織り機、
人の出入りが多いからと電話機。
住むところがないからと放浪者。
いつも誰彼が出入りしているような家で、酒と音楽はいつもあった。
音楽は相変わらず流れているけれど、
酒も人の出入りもなくなった今の暮らしとはえらく違う。

その家のことは、なにかの形で書いておきたいとは思う。
写真と短文のコラージュ風、スクラップ風のものがいい。
途中までメモのような草稿はある。写真が足りないのが残念。
『哀愁館』と名付けた詩集は正続あるけれど、
これは住んでいた頃の作品をあつめたもので、また別。

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最後は台風19号に痛めつけられて、大正家屋の歴史は終わった。
1991年夏に「哀愁の館」というイベントを、
たくさんのアーティストと一緒に開いたのがなによりだった。
家を持たずに漂流していると、こんな家に出会う。

(思い出記念に哀愁館時代の二人の家の絵を)
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# by r_bunko | 2014-03-20 19:01 | さまざま
旅人ふうら
EPUBの本を初めてKindle Storeから配信して、昨日で一年。
最初の本は『天狗と雀』だった。
テキストだけの作品を選んで、試行錯誤の果てにepubcheckをクリア、
朝方ストアに並んでいるのを見つけて新鮮な気分がしたものだ。
その日春蘭も花芽を五つ。思わず、
  春 蘭 を 見 つ け て 天 狗 綻 び ぬ
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(天狗と雀 図書カード)

春蘭も天狗も綻びて、季節もうららな春。
一息ついて野に出れば空でヒバリが、
ツギツギツクロウ、ツギツクロウ……とエールを送ってくれたっけ。
それで徐々に画像入りの本にもトライして、
何度か暗礁にも乗り上げて、
最新刊の『旅人ふうら』で16冊目。

絵本・詩画集仕立てのこの本は、iBooks Storeの審査が厳しく、
昨日修正版がパスして、ようやく六角文庫に展望が開けたところ。

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(旅人ふうら 図書カード)

一年間に16冊、というのは多いのか、少ないのか。
1996年以来作ってきた電子本が80冊余(PDの狐の嫁入り文庫は除く)
それが現在読めなくなって順次EPUBに移行する作業に追われている。
なんだか電子本残酷物語の気がしないでもないけれど、
それに抵抗するために、新作なんかを放り込んでいるのだな。

たっぷりと時間を与えられているわけではないので、
一冊でも多く読めるフォーマットで残しておきたい、
そう思う反面、創作に専念してみたい気もするし。
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# by r_bunko | 2014-03-16 16:23 | 本・電子本
ディーン・ベネディッティのパーカー録音集
昨日は一日、雨。今日は晴れて風。
固定レイアウトの詰めでやや疲れ。
文章を書く粘りも無くなってきた。
最近のtweetから音楽関連だけ抜き出してみる。
 オーネット・コールマンの誕生日。84歳。長生きの人だなあ。好きなアルバムは『ソープサッズ』。一曲ならクロイドン・コンサートの「ハッピー・フール」。

 オーネット・コールマンの元奥さんが、詩人のジェイン・コルテスだというのは最近知って驚いた。彼女の詩の朗読レコードは昔から持っている。ベースのリチャード・デイビスとのデュオ・アルバムと、アミリ・バラカらとのオムニバス・アルバム。(3.9)

 ジャック・ケルアックが33歳の誕生日に、34歳のチャーリー・パーカーが死んだ。Jack Kerouac on Charlie Parker(YouTubeの映像にリンク)(3.12)

 昨日からずっーとディーン・ベネディッティの録音したパーカーを聴いている。アルバム10枚分の黄金の断片。この総量を把握するのにはCD盤とiTunesがあったら便利だったろうな。

「俺はいつもパニックだ」というチャーリー・パーカーの言葉に励まされてきた。「パニックになるな」というサンフランシスコ・ホット・クラブの演奏にも勇気づけられてきた。(3.13)


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宝探しは「紅孔雀」のテーマで歌詞にも《秘めし宝》とあるけれど、
現実にはそれほどロマンを感じなかったし、そういう話を信じてもいなかった。
それが、ディーン・ベネディッティの隠し録りしたパーカーの演奏が
トランク一杯分世界のどこかに眠っている、と知った時には大いに夢を見た。

パーカーの演奏を聴いてサックスを吹くのを諦めた男。
パーカーの行く先々の演奏をクラブの天井裏などから録音した男。
パーカーが吹くと録音ボタンを押し、吹き終えるとオフにし、
ただひたすらパーカーのアドリブだけを記録し続けた男。
後年母国イタリアに宝物のテープを詰めたトランクを携えて帰国、
雨の空港で祟られて肺炎になり急死、それとともにトランクも行方不明
——という伝説があった。
実際、懸賞金付きでトランク探しの広告が出たこともあったらしい。

チャーリー・パーカーの絶頂期のライヴ記録である。
(ダイアル時代1947-48年のパーカーの音色とフレーズ)
ああ、これぞまさしく秘宝であり、宝探しである、と
青年ディーンのもの狂おしく、もの悲しい生涯と相まってのロマン。
いつか世に現れるものなら、その日まで生き長らえて聴いてみたい、
夢はみるものの、はかない夢は最初から諦め加減であった。

それを、ぜったい出てくる! と断言していたのだから、相棒はすごい。
宝は発見された。奇蹟は起きた。
1990年のある日、輸入レコード店(レコード・ジャングル)から電話があって、
「パーカーの10枚組が入荷した。2セットだけ。どうします?」
分量と値段にたじろぐ小生の背中から相棒が「行け、行け!」とゴーサイン。
「これまで、なんのためにパーカー聴いてきたんだ」と叱咤された。
そうだよな。風やら狂やらの道は、萎縮したり立ち止まったら終わりだよな。
貧乏なんて、なんの弁解にもならないものな。

ディーン・ベネディッティのパーカー録音集と、
ロバート・バーナムの星百科大事典。
この二つは、人間とその生涯のなんたるかを切ないまでも伝えてくれ、
どのように生きていってもいいのだよ、
なにかを求めた先がどんなふうであっても、それはそれでいいんだよ、
かけがえのないことだ、と教えてくれる。
パーカーも含めて、ぼろぼろは光なのだ、輝く混沌なのだ。
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# by r_bunko | 2014-03-14 19:09 | 音楽
初音を聴いた、初蝶を見た
風がなく散歩日和、午前中に出た。
コースは南、いつ以来だろう。
山蔭の池にオシドリを見かけた、という去年の情報に乗って、
のらのらの獏的夫婦は行動する。

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町を抜けて、サザンカの大木の跡に寄った。
白い花をいっぱいに着ける名木であった。

  村の入口に
  咲くサザンカはもう無い
  大きな木の
  ましろの
  百千の花は空中に帰った
  切株では
  体は休めても
  魂はやすらがないだろう
       —山茶花 2013

ふうらが一人切り株の上に立って、往年の花を夢想する。幻視する。
(伐られた直後の写真はこちら)(花満開の写真はこちら

こういう村の出入口に立つ木は、みんなが歩いていた時代には
とても大切にされ、愛着されていたのだと思う。
犀川べりの大桑村の大コブシの木が思い出されて懐かしい。

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この日は雲が獏的であったり、豚的、羊的、鰐的であったりした。
竜の落とし子に似た雲もあったし、交尾している雲(?)もあった。
また上部が真っ白で、下部が濃い灰色、変に立体的で、
フォトショップでシャドウ効果か、3D加工を施したような、
珍しい一群も浮かんでいた。

足もとには次々に咲き出した草花たち。
オオイヌノフグリに続いてホトケノザも盛りを迎えて、青と赤、
そこにハコベ属の白も混じって、微小なものたちの時代が続く。
山へ向かうから幾つかの坂はこたえたけれど、
八重紅梅で休み、コガモのいる小池で休みして、
最後に竹林の中の小径を潜り抜けると大池の上に出た。

居たのはマガモ四羽。
当てにしていたわけではないので、別にがっかりもしない。
カワラヒワの声がして、電線に二羽、
ジョウビタキの声があたりをうろうろして、
下の池からはコガモのホイッスルが聞こえてくる。
そうしているうちに、ウグイスが初音を鳴いた。一度だけ。
堤の上ではキチョウが舞った。今年の初蝶である。

最初に道を間違えて、えらく急な坂道を無駄に登ったぶん、
呼吸(気管支)に難のあるものと、
歩行(踵の骨)に難のあるものは、それなりに疲れたけれど、
でもいい散歩だった。
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# by r_bunko | 2014-03-09 19:36 | ふうら散歩



詩と、絵と、ジャズと……星と鳥と……漂泊文庫便り
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