カテゴリ:獏・夢( 17 )
獏は雲に乗って
畦道を茹でて……どうとかこうとかの俳句を夢で作っていた。

川の切り売りを買ってくるとかいう話は、
ブローティガンの短編集にあってお気に入りだったけれど、畦道はどうか。
川には鮒がいたり泥鰌がいたりする。庭に設置すると楽しいだろう。
畦道にも季節によっては蛙や蛇がいる。
鼠年生まれだから蛇は勘弁で、草がまだ繁る前の今ごろがいい。
タンポポがぽつぽつ、ホトケノザ、ナズナなど咲いて、
オオイヌノフグリの青い星が散らばっているとなおいいだろう。
それを書斎に置いておくと慰むのだけれど、
夢では茹でるというから、何かパスタ料理のレシピがあるのかもしれない。
早春の畦道ならあくもなく、ちょうどいい味が出て美味しそう。

と、夢に嵌ってしまうのは三月七日魚座生まれの性癖か。
モンドリアン、ラヴェル、安部公房、石川淳、林静一らの誕生日。

こんな俳句があるけれど、
  富士に傍て三月七日八日かな  伊藤信徳
旧暦だから、もっと暖かくなった頃の春蕩々の旅中の吟。

こちらは昔の拙句、
  三月の七日土方さんの兎  草々子(十露)
土方巽は九日生まれで、九日生(くにお)。
二日早い1987年のこの日目黒のアスベスト館に泊めてもらった。
館主は一年前に亡くなって、可愛がっていたという兎のバロンがいた。

iTunesのシャッフルはレスター・ヤングから始めてくれ、
いまはYouTubeでラヴェルをリレーして聴いている。
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オシドリ探索の誘いもあったけれど、風が強くて諦めた。
瓶に挿してある青軸の梅が一輪咲いてくれた。
相棒はこの日獏の雲を見たそうで、それを描いた抹茶ケーキをどーんと。
獏は雲に乗って、ケーキに乗ってやって来る。
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by r_bunko | 2014-03-07 22:48 | 獏・夢
magic
夢で誕生日カードのようなもの。
「魔法にて」と題してある。
レベルが2とかで、アップすればもっと深く読めるらしい。

ハイパーカードの思い出と、
iBookstoreのニュースでこんな夢を見たのか。
日本の電子書籍は発売されたが、
今回は個人作家に門は開かれなかった。
このところAppleは進行具合がどこかバラバラ。
《magic》とタイプしたら、
iBooks Authorのテンプレート固めが解け、
自在な本作りと、自由な販売へのステップが上がらないものか。
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by r_bunko | 2013-03-07 14:09 | 獏・夢
獺の祭、貘の祭
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(小川芋銭「祭魚」)


雨水は過ぎたが、まだ寒い。雪も降れば、氷も張る。
辛抱の峠を幾つ越えたら春になるのか。
七十二候では獺祭魚。
雨水の初候で今頃だが、かわうそも水が冷たいだろう。
もっとも環境庁は昨夏、ニホンカワウソの絶滅を宣言した。

獺が採った魚を並べて祭るように、
書物を沢山広げ、引用し、著述する人を中国では獺祭と呼ぶ。
それに倣って子規は獺祭書屋と号した。

貘祭書屋はそれにあやかったもので、
このところ夢を祭った本ばかりを図書室に並べている。
そう言えばあの記録も、と調べてみれば

  #今日カラ、夢(魚)ノ座ニ入リマス。
   貘ガ、現ワレテ驚キマシタ。初メテ見ル、風変ワリナ、青イ貘。
  #貘ガ現ワレテ、夢ノ座ニ入ッタ途端、夢ノ洪水、氾濫、
   ふぇすてぃばるノヨウナ情況デス。

獺祭魚は、魚座の始まり、なるほど我が夢の季節である。
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by r_bunko | 2013-02-21 23:40 | 獏・夢
貘と三日月
芥川龍之介に貘についての作品がある、
と知って手元の新書版岩波全集を調べたが未収録。
図書館へ出かけて読んできた。
ついでに南方熊楠の貘札についてのエッセイも。
ともに未完、ふーむ、
この人たちをもってしても書きおおせないとは。
それが貘なのか……などと思い巡らせているうちに、
新美南吉、岡崎清一郎の本を予約するのを忘れた。
それが貘なのだ。

外へ出ると、ほっそりと三日月。

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by r_bunko | 2013-02-13 22:23 | 獏・夢
梅雨の寝床で
しとしと降る雨が恋しい。
春雨も
梅雨も
秋雨も
みんな荒っぽくなった。
この間は一日に五度雷がやって来て、
最後は四時間ほど鳴りっ放し。

湿気と暑気で
リズムも崩れて体が重い。
「もうお昼だよ」
起こされて、夢うつつ。
起きなければと、
自分の体を《すべて選択》。
さてそれをどうしようとしたのか?
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by r_bunko | 2012-07-14 23:06 | 獏・夢
夢—iPad 寺子屋
 四月一日・壱 夢

図書館ということだったが、
畳敷きの10畳間くらいの部屋に、
青年から少年まで。
それぞれ、一人で、あるいは二、三人で机を囲み、
iPadのようなタブロイド機器の画面に見入っている。
玄関には「大悲閣」と扁額が掲げてあったので、
寺子屋のようなところなのか。

入口付近の少年グループに入れて貰うと、
三台のiPad風にそれぞれ違う画面を表示、
それを見てなにやら読み取っていくらしい。
勉強なのかゲームなのか修行なのか、さっぱり要領を得ないが、
子供たちは画面の移りに合わせて口々に叫ぶ。
ぼくも一度「かざぐるま」と言ってみたが笑われた。
抽き出しだか抜き出しだか、そんなふうに呼んでいたが、
なるほどどこか現代の公案のような気もしてくるのだった。
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by r_bunko | 2012-04-01 12:39 | 獏・夢
獏の時代
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大信寺の新しい鐘楼門。
獏の多いこの町でも、もっとも新しい四頭が木鼻を飾った。
六角文庫の年賀状も今年は音座作の獏像。

初夢に悪夢は見なかったが、内容は朧。
ひょっして獏が食べてくれたのかも知れない。

敬愛する詩人、山之口貘さんの詩:

  ところがその夜ぼくは夢を見た
  飢えた大きなバクがのっそりあらわれ
  この世に悪夢があったとばかりに
  原子爆弾をぺろっと食ってしまい
  水素爆弾をぺろっと食ったかとおもうと
  ぱっと地球があかるくなったのだ
            —「貘」より最終部分

こういう夢は正夢になってほしいね。
昨年は未曾有の大災害、大事故が起こったが、
われわれ一人一人が獏になって、
根気よく悪夢を平らげていくしかないのだろう。
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by r_bunko | 2012-01-02 16:02 | 獏・夢
夢の村で
庭に猪らしきものが現れた。
捕り物だというので行ってみると、
広場に人だかりがして、獏だ、獏だ、と騒いでいた。

その後通りで半獣神の扮装をした人物と行き違う。
旅芸人だという白人青年。

どこか祭か縁日めいた雰囲気もあったから、
獏は彼のパフォーマンスだったかも知れない。
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by r_bunko | 2011-09-30 19:49 | 獏・夢
夢の鉛筆石、現のCARAN D'ACHE 884
文箱が一つ。
中には蝋石やら鉛筆石やら、各種の筆記具がぎっちり蔵めてある。
手作り品、試作品、珍しい古万年筆なども混ざっているようで、
これは覚めてからも惜しい夢だった。

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上はここ二十年愛用しているカランダッシュの FIXPENCIL 884。
色合いがよく、デザインもシンプル、手に持った感じもいい。
小型のクロッキー・ブックのリングの内側に差し込んで、
フィールドで使うことがほとんど。散歩を楽しくしてくれる。
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by r_bunko | 2011-04-13 13:42 | 獏・夢
春の夕暮をぶらぶらと
西に散歩コース開拓。
ボタン、アヤメなど、とりどりの花が咲く村を抜けてゆく。
林道へ入ると、さっそくキビタキの音色。

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獏にも二頭出逢った。
禅寺山門の木鼻。簡素な造形でいい。

夕暮れのレンゲ畑ではスズメが花をくわえて蜜を吸っている。
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by r_bunko | 2010-04-29 23:50 | 獏・夢



詩と、絵と、ジャズと……星と鳥と……漂泊文庫便り
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